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金魚にとっての水換えとストレス、上手な水換えの方法

飼育方法

 

金魚にとって水換えは結構なストレスとなり、水換えの失敗により金魚を病気にしてしまったり、健やかに育てる妨げの原因になったりします。

また、水換えは金魚飼育の重要な基本的事項、金魚を健やかに育てるためには水換えを如何にストレス無く行うかということが大切です。

水換えが金魚に与えるストレスとしては、身体に負荷をかける肉体的なストレスと、環境の変化や水換えの行為そのものが金魚に与える心理的なストレスについて考えてみます

そして、水換えが金魚に与えるストレスを如何に軽減して、スムーズに水替えをする方法について解説します。

 

水換えが金魚の身体に与える肉体的なストレスについて

まずは、水換えが金魚の身体に与える肉体的なストレスについて考えてみます。

水換えが金魚に与えるストレスとしては

・水温の変化

・水質の変化

この2つが大きな物です。

江戸錦

水温の変化が金魚に与えるストレス

人間と違って、金魚は身体にまとっているものが何もありません。

しかも毛皮や羽毛で囲まれているわけでもなく、しかも金魚は魚類=変温動物です。

ですから、わずかな水温の変化でも、身体に与えるダメージは人が感じる以上にあります。

一般的に言われているのは、水換えなどの時の水の温度変化は1℃以内に抑えるようにしろといわれています。

水温計を使って、水槽の水温と新しく使う水の水温を計れば良いのですが、1本の水温計だと結構時間がかかりますし、違う水温計だと、誤差がある可能性があります(安価な水温計って大きな誤差があることがあります(^^;))

一番良いのは、自分の手を何回か交互に入れてみて、自分の肌で感じること

意外と人間の感覚は正確なもので、両方の水の中に交互に手を入れてみると1℃程度の温度の違いでもかなり正確に判定できます。

 

水質が金魚に与えるストレス

金魚を飼育している水を新しい物に交換した場合、必ずしもよいことばかりではありません。

というのは、金魚は、身体表面が粘膜で覆われています。

ですから、身体の表面を通して、飼育水と身体の内部の浸透圧のバランスを常に調整しています。

あまりにも汚れている水であると、この浸透圧の調整が間に合わなくなったり、ウイルスが繁殖して病気の原因になります。

一方、逆に、まっさらな水にいきなり入れてしまうと、それまで慣れていた汚れた水と新水との浸透圧の差が極端に大きくなり、金魚が一時的に体調を崩してしまうこともあります。


水換えが金魚に与える心理的なストレス

金魚って臆病な生きものです。

いきなりバチャバチャと水替えをすると、驚いて飼育水槽の隅っこなどに寄り集まっているなんてことがあるかもしれません

あるいは、水槽の中から取り上げられて、水換えの間、バケツの中などに押し込められたりすることもあるかと思います

人間で言えば、家の中でのんびりTVでも見ていたら、いきなりブルドーザーが入ってきて、家を壊しはじめたみたいなショックを感じるはずです。

金魚ってストレス感じるの?

って言う人もいるかもしれませんが

例えば、それまで数匹で仲良く飼育していた金魚を突然1匹だけにすると、急に元気が無くなったり、場合によっては病気になってしまうこともあります。

金魚もそれなりに、精神的にもストレスを感じますから、なるべく毎日、平穏無事に生活させてあげる

特に水換えは、通常の金魚飼育の中では最大のストレスがかかるイベントですから、なるべく金魚にストレスをかけないようスムーズにかつ手早く行うようにしたいものです。

 

金魚に与えるストレスを最小にして水換えをスムーズに行うためのコツ

水換え用の水は予め準備して近くに置いておく

金魚飼育用の水は新しい水道の水だと消毒用のカルキ(塩素)が入っているので、すぐに使ってはいけないという話はご存知だと思います。

ということで、カルキ抜きも兼ねて水換え用の水は予め、水槽などの近くに汲みおいておきましょう

直射日光などが当たっていない限り、すぐそばであれば水温もほぼ同じになっているはずです。

 

金魚は古い水の中に入れておく

完全に全部の水を取り替える場合も有るかと思いますが、出来れば古い水を残しておいたまま水を交換する様にしましょう

よほど水が汚れていない限り、秋から春にかけては3~5割ほど

夏場でも2割ほどは古水を残すようにします。

そして、金魚は古水の方に入れておき、新しい水を金魚のいる古水につぎ足していく様にすると、多少は金魚に与えるストレスが少なくなります。

金魚の餌やり

水換え直後には餌はやらない

水換え直後は肉体的にも、精神的にも金魚は大きなストレスを受けていますから、餌は控えるようにします。

特に、新しい水になって身体の中で浸透圧などの調整を行って体力を使っています。

ここで餌をやってしまうと、食べた餌の消化にも体力を取られて、体調を崩す原因になったりします。

 

飼育槽の中をあまり引っかき回さない

前の所でも述べたとおり、水換えは金魚たちにしてみれば、突然ブルドーザーが飛び込んできて家を壊しはじめるようなインパクトがあります。

なるべく、水槽の中をかき回したり、金魚たちを追いかけ回したりせず、手早く水換えを終わらせるように配慮してあげましょう。

 

まとめ

金魚飼育において水換えは、最大のポイントです。

水換えが原因で金魚を病気にしたりすることも多いですから、水換えはなるべく金魚たちにストレスをかけないよう

手早く終わらせるように気をつけましょう。

水質が悪化する前に、水換えを手際よくスムーズにできれば、金魚飼育はほぼ成功すると言えます。

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