仕事やお休み、旅行などで長期間家を留守にする場合もあるでしょう。
そんな時に金魚たちのエサはどうすればいいのでしょう
ほっておいたら、餓死しちゃうんじゃないだろうかと心配になる人もいるかと思います。
長期間金魚の世話が出来ない時のえさやりや対処要領について解説します。
よほどの長期間でない限りエサはやらない(いらない)
大人の金魚や、その年生まれた当歳魚でも体長5cm以上あれば2週間程度であれば、エサをやらなくても大丈夫です。
人間と違ってその程度の絶食には充分耐えることが出来ます。
さすがに、2週間絶食させると、多少痩せたかなという感じはするかもしれません。
その年生まれたばかりの体長5cm以下のこどもの金魚であれば、2週間だとギリギリ
さらに、稚魚(2~3cm以下)であれば、数日程度が限界かもしれません
場合によっては共食いが生じます。
・稚魚や生まれたばかりの当歳魚を入手する場合は、長期間家を空ける時期は避けるようにしましょう
長期間不在にするからといってエサをやり過ぎない
しばらく不在でエサをやらないからといって、出発直前にエサをやり過ぎるのはNG
かえって、水質の悪化を早め、金魚としては逆に、具合が悪くなってしまう可能性があります。
不在の間に水質が悪化し、金魚の体長が悪くなっても、対応出来ませんから、ちょっとした事が致命的な事になりかねません。
2週間程度であれば、エサをやらない方が(成長はしませんが)逆に水質がクリーンに保たれて体調は元気になるくらいです。
家を空ける直前でも、えさやりは普段どおりにします。
あるいは、飼育数が多い場合には、水質の悪化を抑えるために当日はエサをやらないくらいの配慮をした方が良い場合もあります。
自動えさやり器は使わない
金魚は急な気温(水温)の変化や体調不良などによって餌を食べ残す可能性があります。
それなのに金魚の体調に関係なく、自動えさやり器は、時間毎にエサを投下しますから、帰宅したときに水槽の底に大量のエサがたまっていた・・・
なら良いのですが
餌が腐敗したり、水が腐ったりして金魚が全滅していたというようなことにもなりかねません
しかも、不在の間もエサをやり続けると言うことは、糞などにより水質も悪化し続けると言うことですから好ましくありません。
水草は不要
長期不在の対策として水草を入れておくことを推奨する人もいますが、私はおすすめしません
金魚はお腹が空くと直ぐに水草を引っこ抜いて食いちぎりますから、バラバラになった水草が枯れて腐敗したり、濾過器に詰まったりする可能性がありますし
そもそ水草を食べれば、最終的に糞となって排出されて水質悪化を加速しますから、好ましくありません。
出発の前日には余裕を持って水かえを
長期間家を不在にするのですから、その間、水かえは出来ません
ですから、出発の前日あたりに余裕を持って水かえをしておくようにしましょう
この時、長期間不在にするからといって、いつもはやらない全水交換とかはやめておきます。
いつもどおりのやり方で、普通どおりにやります。
いつもと違う事をやってしまうと
モーターのスイッチを入れ忘れた
パイプが外れたままだった
なんてことが起きたり、急激な水温や水質の変化で、金魚の体調が悪くなってしまう可能性もあります。
繰り返しますが、不在の間は金魚の体調不良に対応することが出来ませんから、いつもどおりを心掛けるようにしましょう。
過密飼育の場合は要注意
金魚を限界ギリギリの数だけ飼育している場合は、エサをやらなくても水質が悪くなる場合がありますから気を付けましょう
エサをやらないという前提なら、大人の金魚一匹あたり15L程度以上を目安にします。
それ以上の過密の場合は、そもそも無理をしてるんで好ましくないですが、不在になる前に、水槽の数または水量(大きさ)を増やすか、せめて濾過器の性能をアップしておきましょう
(濾過菌が立ち上がらない点も含めて直前はNG)
夏場の暑さ対策
家を留守にする間は、部屋を閉めっぱなしにする事が多いと思います。
その際に、室温が35度を超えるようであれば要注意です。
金魚は比較的高温に耐えますが、さすがに35度を超えるようであれば、危険な状態になります。
1匹でも★になれば、高温で直ぐに腐敗が進んで水質を悪化させ、他の金魚も道連れという可能性が高くなります。
室温が高くなることが予想されるのであれば
空気取り入れ口を開けておくなり、換気扇をまわしておくようにしましょう。
換気が困難な場合は、タイマーで日中の高温時にエアコンが入るようにしたり
観賞魚用クーラーや冷却ファンを使用する場合もあります。
冬場の低温はほとんど心配要らない
北海道の寒冷地などで、室内でも、完全に氷点下以下になるような地域であれば対策が必要ですが、一般的には水槽の水が凍らない限り、低水温の心配は要りません
よほど過保護でない限り、金魚の生存可能な水温は1~34℃程度です。
注:東南アジア産のピンポンパールは極度の低水温は避けた方が良いです。
まとめ
金魚を飼育していて長期間家を空ける場合、エサをやらなくても2週間程度であれば稚魚などを除き特に問題ありません
逆にエサなどによる水質悪化の心配の方が大きいでしょう
また、夏場など、水温が35°以上になる可能性がある場合は何らかの対策が必要です。