大潮と金魚の繁殖
金魚飼育経験の長い人なら知ってる人も多い話なんですが
大潮(満月or新月)の夜は金魚が産卵する事が多い
だから、金魚の繁殖をしようとする人は大潮の夜を狙って、オスメスを一緒にして産卵させようとします。
どうして大潮(満月or新月)の夜は、金魚が産卵しやすいのか
そして大潮の日に金魚に産卵させるためのコツを解説します。
なんで大潮(満月or新月)の夜に金魚が産卵しやすいのか
なんで大潮の夜に金魚が産卵しやすいのか
はっきり言って、どういうメカニズムでそうなるかはよく分かっていません。
とは言うものの、魚類や甲殻類などが満月の日に一斉に産卵することが多いのはよく知られていますし
富山湾のホタルイカも、新月(大潮)の夜は産卵のために海岸近くまで寄ってくるので、地元の人はホタルイカをすくいに海岸に行くなんて話を聞いたことがあります。
あるいは人間でも満月の日は赤ちゃんが生まれることが多いとか何とか
月の満ち引きが、地球上で生活する生きもの全てに何らかの影響を与えている様です。
もちろん、大潮にこだわる必要は無いのですが、金魚に産卵させるタイミングがなかなかうまくいかないという人は、大潮の日を狙って金魚の産卵にトライして見るのも悪くは無いと思います。
大潮を利用した金魚の産卵のさせ方
大潮の日の調べ方
大潮と言っても釣りをしている人でもないとなかなか、潮の満ち引きは分からないと思います。
でも大潮の日を調べるのは簡単
「月齢カレンダー」で検索してみましょう
そうすれば簡単に大潮(満月or新月)の日は分かるはずです。
当月だけでなく翌月や翌々月の大潮の日も簡単に調べることが出来ます。
採卵の日はいつがよいのか
大潮には満月の日と新月の日があります。
このうち採卵にもっとも適しているのは満月
そして次が新月
さらに満月や新月の日が事情で採卵が無理な場合には、「中潮」(満月と新月の真ん中の日)でも、次善の策としてはよいでしょう。
また、満月や新月の日が良いといっても、きっちりその日でなければいけないとわけではなく
もちろん当日がベストなのですが、前後1~2日くらいずれても大丈夫でしょう
大潮だけが条件ではない
大潮の日が採卵には適しているとはいうものの、そのほかの条件も考慮に入れる必要があります。
卵を産ませようとしている親魚が充分発情している必要があります。
因みに、若い2歳魚などですと春先の早い時期から発情していますが、年齢を重ねる毎に発情の時期は遅くなっていきます。
4歳、5歳魚などですと4月とか5月くらいにならないと発情しないこともあります。
また、採卵しようとする日の夜(明け方)に寒気が入り込んできて気温(水温)が低下することが予想されるときも採卵には適していません。
出来れば前日の天候が良く、気温が上がり、更に夜間に雲が出て(放射冷却が少ない)明け方の気温(水温)があまり下がらないような日が最適です。
注:金魚の産卵は明け方が多い
室内飼育だとあまり気温は関係ないかもしれませんが、それでも冷え込みが予想されるような日は避けた方が良いでしょう
人によっては、採卵日に水温が下がらないようヒーターで保温する人もいます
(水温が上がりすぎないように注意すること)
まとめ
生命の神秘と言いますか、大潮の日は金魚も産卵をしやすくなります。
金魚の繁殖を考えているなら月の満ち引き、大潮の日を軸に採卵計画を立てるようにしましょう。
特に満月の夜などを狙えばかなりの確率で産卵が期待できます。