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らんちゅうと水深、なぜ水深を浅くして飼育するのでしょう

らんちゅう飼育

 

らんちゅうの飼育では水深を浅くして飼育する人がほとんどです。

なぜらんちゅうの飼育では水深を浅くするのでしょう。

そしてどのくらいの水深で飼育するのが良いのでしょうか。

水深の浅いたたき池で泳いでいるらんちゅう

 

らんちゅうを飼育するときには水深を20~30cmにする理由

らんちゅうの飼育では、一般的に水深は20~30cm程度が適切だと言われています。

注1:青仔などまだらんちゅうが小さいうちは10~15cm程度が適当といわれている。

注2:水槽飼育などで45cmくらいの水深があっても、飼育は可能

 

その理由としては

上下に泳ぐことを防ぐことで体形をよくする

らんちゅうは体形が卵形で、泳ぎがあまり上手くありません

当然上下方向に移動しようとするとバランスを崩して、おかしな泳ぎ方になってしまうことがあります。

これが体形にどの程度影響有るのかは不明ですが、品評会を狙うクラスであれば、普段の姿勢や体形が崩れるのを防ぎたいと考える人も多いでしょう。

水深が浅ければ、上下に動く事がほとんどなくなり、いつも同じ姿勢で泳ぐことで体形が崩れるのを防ぐことになります。

縦になっているらんちゅう

飼育面積を広く取る

らんちゅうを飼育する際は、あまりにも広すぎると管理が難しくなったり、泳ぎすぎることで体形が崩れる(長細くなる)ことから、限度はありますが

らんちゅうに適度な運動をさせるために、ある程度の広い面積(1㎡以上)があった方が、体形も良くなるし、丈夫に育ちます。

いたずらに水深を深くすると水量が増えて、水換えが大変になったり、管理も面倒になります。

 

転覆病を防止する

らんちゅうは体形的に転覆病になりやすい金魚です。

気休め程度なのかもしれませんが、水深を浅くし前後方向にしか泳がないようにすることで、浮き袋や体形のバランスを崩しにくくなる事を期待するということも多少関係あるかもしれません

らんちゅう

 

管理がしやすくなる

水深を浅くすることで、水量が少なくなるという点だけでなく、水深が浅ければ、らんちゅうの様子も把握しやすく、病気なども発見しやすくなります。

また、らんちゅうを他の池に移動しようと捕獲しようとするときなどに、水深が深いと、らんちゅうといえども3次元で逃げ回りますから、水深が浅い方が捕まえやすくなります。

網で追いかけ回している内にらんちゅうが壁と激突してうろこがはげるなんていう事故も無くなります。

 

らんちゅうは上見の金魚

らんちゅうは、基本的に水槽などに入れて横から見るのでは無く、浅い池で飼育して上から見て鑑賞する金魚です。

また、屋外のたたき池などで飼育していると、すぐに青水化して姿が見えなくなるという点からも

水深は浅い方が、らんちゅうをよく観ることができます。

 


水深が深いと肉瘤が出ないというのは都市伝説

らんちゅうを深い水深の容器や池で飼育すると肉瘤が出ないという話を時々聞きますが

専門家の研究でも、肉瘤の発達には全く関係ないとの事ですし、私の実験でも全く影響はありませんでした。

5mくらいの水深で飼育すれば分かりませんが、50cmや1mくらいの水深(水圧)では肉瘤の発達は関係ないでしょう。

肉瘤は、らんちゅうの皮膚(成分はコラーゲンなど)が厚肥して盛り上がったものですから、わずかの水圧の差が影響あるとも思えません。

 

雪が積もったたたき池

屋外飼育では夏場や冬場は水深を深めにする

らんちゅうの飼育では水深は浅めの方が良いのですが

屋外でらんちゅうを飼育している場合、夏場や冬場は推進を深めにするようにしましょう。

夏場は、日光が当たることで水温が高くなりやすく、らんちゅうが耐えられないような高温(水温)になってしまう場合があります。

また、夏場は水質が悪化しやすく、水質の悪化は病気の原因になりますから、そういう点からも、なるべく水量は増やした方が、らんちゅうの体調を維持するのに適切です。

 

冬場は、水温が低くなり冬眠状態になります。

らんちゅうは底の方でじっとしていると思いますが

水が凍ったり、あるいは日中の暖かい時と、明け方の低温との差を少しでも少なくすることを考えると、やはり水深(水量)は深くしておいた方がよいです。

 

まとめ

らんちゅうの飼育では水深は20~30cmが適切です。

理由は体型を維持することや管理のしやすさなど

とはいっても、絶対その水深で無いとダメだというわけではありません

飼育環境に合わせてケースバイケースで水深(水量)を適切に管理していれば問題はありません

 

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