お祭りの金魚すくいの金魚を大切に長らく飼育している人もいます。でも多くの場合せっかくすくってきた金魚をすぐに死なせてしまう人も多いです。
なぜお祭りの金魚すくいの金魚はすぐに死んでしまうのでしょう。それは金魚すくいの金魚はそこ場所に来るまでの過酷な扱いのために、すでに半病人の状態、かなり弱った状態です。
そして更に不適切な扱いで、それぞれのお家に着いた頃には、フラフラの状態ですから、かなり慎重に取り扱って上げないと、それまでの疲労などでダメになってしまうことになります。
金魚すくいの金魚はお祭りの場所に来るまでにフラフラ
お祭りの金魚すくいに出される金魚は、たいがい養魚場などの産地から直接送られてきます。
この時、どういう状態なのかというと、養魚場の広い池の中でのんびり泳いでいた金魚たちは網ですくい上げられ、ビニール袋などに入れられます。
この時、通常であれば少量の水と酸素を袋の中に充填した状態で送られてくるのは、金魚屋さんなどで金魚を購入したことがある人ならよく分かると思います。
もっとも、輸送効率や、少しでも酸素の量を増やすために、水は少なめにして、ビニール袋は酸素をたくさん入れてあります。
そうなると、狭い空間に多数の金魚たちがぎっしり詰め込まれて、酸素で息はできるものの、身動きできない満員電車のような環境で、しかも産地から、お祭りの現場まで長時間トラックなどに積み込まれて揺れながら送られて来ます。
しかも、ギリギリの時間だとお祭りに間に合わないかもしれないので、ある程度時間の余裕を見て送られて来ますから、現場に到着してからも、かなりの時間、満員電車状態のまま放置されていることも多いでしょう。
ですからお祭りの金魚すくいの金魚は、現場に到着した時点で何時間も通勤電車にゆられたような、疲労困憊した状態で到着しています。
金魚すくいは金魚にとって過酷なダッシュの繰り返し
金魚すくいの金魚たちは現場に着いたら、金魚すくい用のプールに入れられるわけです。
ところがどっこい、ゆっくり出来るかと言えば、ホッとするまもなく金魚すくいが始まります。
それまで広々とした養魚場の池でのんびり生きてきた金魚たちが、周りを大勢の人間達に囲まれ、次々と金魚すくいのポイが追いかけてきます。
金魚たちはビックリして逃げ回りますが、あちこちから金魚すくいのポイが自分をめがけてやってきます。
そのたびに全力ダッシュでポイから逃げ続けなければいけないわけですから息つくしまもないです。
そして、もうヘトヘト、動けましぇーんってなったような金魚からポイに捕まってお椀の中に入れられて連れ去られることになります。
金魚すくいをするのは初心者が多い
金魚すくいですくわれた金魚たちはようやくゆっくり出来るわけですが、それまでに体力を使い果たしていますし、ポイに追われている最中に怪我をしているかもしれません。
ところが、普段金魚飼育している人は、あまり金魚すくいをする人はいませんし、どちらかというと金魚飼育をあまりやったことの無い人が金魚すくいをする事が多いために、弱ている金魚を間違った方法で飼育し始めようとするために、良かれと思ってやったことが逆にとどめを刺してしまうことも多いです。
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なぜお祭りの金魚すくいの金魚はすぐに死んでしまうのか、その詳しい理由や、お祭りの金魚すくいでとってきた金魚を末永く、家族の一員として育てていくための方法についてまとめて本にしてみました。