ロクリン(六鱗)は愛知県の天然記念物です。
ジキン(地金)と同一視する向きもあるようですが、専門家に言わせると
「とんでもない、まったく別物」という声も聞こえてきます。
稚魚のうちに、人為的にウロコを剥いで、口の周りとヒレの部分を除いて白色に調色が行われます。
体形は和金タイプですが、尾びれが左右に分かれているのが特長です。
歴史
愛知県の名古屋を中心として飼育されている。
尾張藩士天野周防守によって作出されたと言われている。
調色
各ヒレと口の周りを残して色変わりが始まった時に調色をします。
(口、背びれ、胸びれ、尻びれ、尾びれの6箇所が赤く、それ以外の部分が白くなるようにする)
指の爪、ヘラ等で鱗を剥ぐ事が多く、個体に負担を掛けぬよう数回に分けて行います。
また、酢酸等の薬品の塗布を用いて行うことがあり、個体に対する負担は少ないとされます。
色を調色できない個体は「紅孔雀」と呼ばれ、下品とされます。
飼育
私が飼育した感想では、飼育自体はそれほど難しくはなく、らんちゅうなどよりも水質の悪化に強いように感じました。
専門家によると、青水飼育をしないと色落ちするということです。
ただし稚魚の飼育は若干難しく、私の経験不足かもしれませんが、稚魚の歩留まりが悪く(奇形が多い、特に尾びれ)水質が悪化するとすぐにエラめくれが発生するように感じます。
ロクリンの稚魚
六鱗(ロクリン)と地金(ジキン)の違い
ロクリンは全体的に細長くすらっとしていますが、ジキンは体高が高く、寸詰まりでやや太めです。
ジキンのイメージ
ロクリン
その他の金魚