記事内に広告を含む場合があります。

金魚の混泳、異なる種類の金魚を同じ水槽で飼育しても良いのか

飼育方法

 

金魚の水槽飼育、様々の種類の金魚が一緒に混泳していると華やかで、見た目も鮮やかです。

でも、異なる種類の金魚の混泳は好ましくないと言われています。

どうして、異なる種類の金魚を一緒に飼育してはいけないのか

また、やむを得ず異なる種類の金魚を混泳させる場にの注意する点は何?

 

金魚は種類によって生命力が大きく異なる

水槽は金魚にとって意外と住みにくい環境だということ

他の記事でも述べていますが、金魚を飼育するためには大人の金魚の場合1匹あたり15~20Lの水量を目安にする必要があります。

水槽での金魚の飼い方の基本(はじめて金魚を飼育する)

 

水槽飼育している金魚

ということは、よく目にする60cm水槽(水量54L)で飼育できる金魚は2~3匹といったところ

(その年生まれたばかりの小さな金魚であれば、一時的にその3倍くらいまでの数を飼育することは可能)

金魚飼育をあまりしたことのない人からすれば、

「えっ、たったの3匹しか飼育できないの」

ていう声が聞こえてきそうですが

そう、3匹程度がギリギリの線

4匹ともなれば、かなり注意を払っていないと、ちょっとした油断で、金魚を病気にしたりすることになります。

つまり、60cm水槽で金魚を「混泳」させるなら最低2匹の金魚、おそらく3~4匹は入っているはずですから、環境としてはギリギリの所で飼育していることになります。

 

らんちゅう
らんちゅうの子供

 

丸形や変わった形の金魚は生命力が弱い

らんちゅうなどの丸形の金魚や、スイホウガンなどの変わった形をしている金魚は、生命力が弱いです。

その理由は、まずは体形

和金型の金魚であれば、元々の自然の体形に近いですから、泳ぎも上手で、素早く動く事が出来ます。

水泡眼
スイホウガン

 

一方、例えばらんちゅうなどは人為的に、自然の体形とは異なる、特異な体形をしていますから、泳ぎは上手出なく、素早く動く事が出来ません

ですから泳ぎの早いタイプと一緒に飼育していると、餌などを一方的に食べられて、充分餌を摂ることが出来なかったり

あるいは、何事に於いても、動きの速い金魚に先を越されることで、ストレスを抱えることにもなります。

また、特殊な形をしている金魚は、その特殊な形を維持し際立たせるために

生まれてきた子供の中でも、特徴が顕著な子、際立つ子が特に選別されて、大切に=過保護に育てられていますから、ちょっとした環境の悪化に弱く、病気にもなりやすい虚弱体質であることが多いです。


水槽という限られた環境ではどうしても弱い個体にしわ寄せが行く

水槽という限られた環境に加えて、金魚が好きな人であれば誰でも、目一杯、ギリギリの数の金魚を育てたいと希望するでしょう。

大きな90cm水槽(60cm水槽なら2~3匹ですが90cm水槽なら8~10匹程度飼育可能です)で金魚を3匹だけ飼育している人はあまりいないと思います。

それなりに見応えのある数が欲しくなってくるでしょう。

 

そのようなギリギリの環境で飼育していると

どうしても弱い個体にしわ寄せが行くことになります。

餌を充分取れなかったり、餌を横取りされてストレスを抱えたり

ちょっとした水質の悪化で、生命力が強い種類の金魚にとっては何でもなくても、弱い種類の金魚だと致命的な病気になったりします。

 

ロクリン
ロクリン

 

出来るだけ同じ種類の金魚を飼育する方が無難

例えばロクリンなどは尾びれの形が少しばかり違うだけなので、和金と一緒に混泳出来そうな気もしますが

形の良い個体を選別して残しているので、過保護に育てられていて、結構生命力が弱かったりします。

らんちゅうで言えば江戸錦や黒らんちゅうなど、見た目(色)が全然違いますが、混泳は特に問題は無いと考えられています。

 

ところが、中には、目立った特徴(肉瘤のつき方が素晴らしい)の為に,特に過保護に育てられている系統が存在する可能性があります。

あるいはらんちゅうとライオンヘッド、見た目はほとんど同じでも、国内産が多いらんちゅうに対してライオンヘッドには中国などの外国から輸入されたものが多いなど

育った環境が異なる場合も有ります。

 

ライオンヘッド
ライオンヘッド

 

このような場合も、どちらが弱いとは一概に言えず、飼育してみたら生命力に大きなさあがあったという事があります。

丈夫な種類(和金やコメットなど)であれば、混泳させてもあまり問題は出ないかもしれませんが

高級金魚と言われるような、飼育の難易度が高い金魚の場合は、混泳による問題が発生する可能性が高いでしょう。

やむを得ず混泳させる場合、しっかり観察して、元気が無くなってきた個体が有る場合は、出来るだけ早く分離するようにしましょう。

 

それともう一つ重要なことは、金魚は生まれ育った所固有のウイルスを保菌しています。

本人は免疫があるので、なんともなくても、免疫のない他の個体にとっては致命的な病気をもたらす場合があります。

ですから、異なるところで入手した金魚や異なる種類の金魚を一緒にする場合は、事前に、分けて飼育しながら、少しずつ水を入れ替えるなどして、お互いの保菌しているウイルスに慣れさせる(免疫を付けさせる)配慮も必要になってきます。

 

まとめ

見た目の華やかさに負けて、異なる種類の金魚を混泳させたいと考える人は多いですが

金魚を健康に育てる為にはNG行為

どうしてもという場合は、よくよく相性を調べた上で、事前に水を入れ替えるなどして慎重に同じ水槽に入れるようにする配慮が必要です。

 

タイトルとURLをコピーしました