らんちうディスクの種類や違い、選び方について
前置きになりますが、らんちゅううの飼育をしている人で、エサに「らんちゅう貴族」を使っている人も多いと思います。
わたしもらんちゅう貴族をメインに使用しているんですが、らんちゅう貴族は結構お値段がする上に、一般のお店で販売していないことが多く、どうしても通販に頼ることになります。
ところが、ちょっと油断して、らんちゅうたちの旺盛な食欲でエサの量を見誤って「あっ、エサが足りない」と気がついても、入手までに数日かかったりすることがあります。
しこたま買い込んで在庫を持っておけば良いんでしょうけど、金魚のエサと言っても、真夏の暑い時期に長期間保存しておくのも気になります。
それに年がら年中、らんちゅう貴族ばかりだと栄養の偏りも気になります(^_^;)
ということで一般のペットショップやホームセンターでも入手できる「らんちうディスク」をらんちゅう貴族を切らしたときや、在庫がさみしくなったときにつなぎとして使うことも結構あります。
ところが、らんちうディスクを近所のホームセンターなどで購入する際に、らんちうディスクにはいくつかの種類があって、どれを選べば良いのかいつも迷ってしまいます。
説明書きを見ても、いまいち、どういうときに使うものなのか、メーカーさんも、ちょっと抽象的な言葉しか使ってないのでわかりにくい
ということで、らんちうディスクにどういう種類があって、何が違うのか、どれを選べば良いのか、選び方などについて調査分析をしてみました。
らんちうディスクは4種類
らんちうディスクには4種類の製品があります。
・育成用
・良消化
・色揚用
・増体用
それぞれの特徴を販売会社(キョーリン)の説明からとりまとめてみました。
4つの種類全部に共通している部分は、省略してあります。
育成用
・らんちゅう育成用
・水を汚さないEP製法で水に溶けにくい
という説明になっていて、他の製品との比較から、らんちゅう飼育用の標準タイプのエサだと考えられます。
会社の説明通りであれば、特にこだわりが無ければこのタイプを選べば良いと思います。
良消化
・小麦胚芽を高配合してあるので低水温時や、金魚の体調が優れない時にも消化吸収に優れている。
・梅エキス配合で、低水温時、夏の高温時の体調変化にも配慮
ということですので、夏場の高温で食欲が不振、あるいは病後やイマイチ体調が優れないとき、あるいは秋から冬にかけて水温が下がって、エサの食いつきが良くないときなどに適しているエサと言えます。
色揚用
・育成用をベースに、色揚げ原料として、スピルナをメインにカロチノイドを組み合わせてらんちゅうの発色を高レベルで引き出す。
という説明なので、これはわかりやすく、色揚げ、発色を良くすることを目的とするエサになります。
増体用
・高タンパク、高脂肪の配合設計
・らんちゅうの嗜好性が強いさなぎ原料を配合して、食いつきを強化
となっており、名前の通り、ガンガンえさを食べさせて、らんちゅうを急速に大きく育てようとするエサとなります。
らんちうディスクの配合成分から分析
配合してある成分の割合から言うと
増体用がタンパク質や脂質の割合が多く、大きく育てようという意図が分かります。
逆に、良消化の方はタンパク質や脂質の量が少なく、消化を重視していることが分かります。
まとめ
らんちうディスクの違いや選び方としては
標準タイプが「らんちう育成用」
急速に大きくしたいなら「らんちう増体用」
らんちゅうの肉瘤はコラーゲン(タンパク質)からできているので、タンパク質の割合が多い増体用は肉瘤のアップに効果があるのかなという気もしますが、急速に身体を大きくしてしまうと体形が崩れたり、肉瘤がきれいに発達しないという場合もあるので、今後の研究課題だと思います
「らんちう良消化」は冬眠から起こしたばかりの春先や、秋冬などの水温低下時、夏場の高温時、あるいは病後で食欲がイマイチなどの時のためのものになります。
「らんちう色揚用」は文字通り、らんちゅうの発色が良くないので、エサでなんとかしたいというような場合のためのものになります。