6月のらんちゅうの屋外飼育について解説します。
6月は、産卵シーズンも終わり、稚魚の育成の方に気持ちが行きがちですが
季節の変わり目で、気温も上がったり、あるいは梅雨シーズン到来で、雨による急激な水温変化で、らんちゅうの体調も悪くなりがちです。
ここで油断することなく、しっかりとらんちゅうを飼育していくことが必要です。
屋外飼育は好天の日の高温と、雨による水温の低下に注意
6月ともなると、真夏に近い気温に上昇する日もあります。
春先の温暖な気候になれていると、ついつい油断して、太陽の光をもろに浴びさせてしまいがちです。
今日は好天で、気温も上がりそうだという日には、すだれや、波板などで日覆いを作ってやる必要があります。
プラ舟や、たらいなどだと、もろに太陽光をあててしまうと、昼下がりには30°以上に水温が上がってしまうこともよくあります。
そう思っているうちに
梅雨になり、雨の日が続くこともあります。
雨ということは、太陽の光が直接当たらないので、水温はなかなか上がりません。
それに加えて、冷たい雨がどんどん流れ込みますから、水温が低下します。
特に寒冷前線の接近に伴う急な土砂降りなどの場合には場合には、気温の急低下に加えて、冷たい雨が大量に流れ込みますから注意が必要です。
晴れの日と同様に、雨が予想されるときにも、波板などで覆いをして、雨が極力流れ込まないようにします(特にプラ舟などの水量が少ない容器)
水温が下がれば新陳代謝が悪くなり、エサの消化も悪くなる
金魚は変温動物ですから、水温が下がれば直接的にもろに、新陳代謝が低下するだけではなく、エサの消化も悪くなります。
となると
・餌の食べ残し
・食べた餌の消化不良
という問題が出てきます。
雨が降っている日にはエサを控えて少量にするとか、エサをやるのは午前中だけにするなどの配慮が必要です。
6月は病気が発生しやすくなる
6月はこれまで述べたとおり、季節の変わり目で、高温になったり、急に水温が低下したり
人間と同じでホルモンバランスが崩れたり?
飼育している人も、今年生まれた稚魚たちの世話に注意が向いていたり
長雨で、外での作業がどうしても、不十分になりがち等の事情から、らんちゅうたちの免疫力も低下しており、病気の発生が起こりやすくなっています。
よくよくらんちゅうたちの様子を観察して、病気が発生しないよう、あるいは発生してしまったら、早めの対処が必要です。
水替えは晴れの日に
長雨が続くときはそうもいってられないですが、雨の日は水温も下がっていて、らんちゅうの体調もイマイチのはずですから、水替えは控えるようにしましょう。
逆にいえば、雨が続くときにはエサも控えめにしているはずですから、水質が悪化するのを防ぐことにもなります。
合間の晴れの日があれば、すかさず水替えをするようにします。
まとめ
6月は季節の変わり目な上に、繁殖も一息つき、長雨でらんちゅうたちへの注意も怠りがちですが
病気の発生しやすい時期でもありますから、しっかり管理を行っていく必要があります。