水泡眼はらんちゅう体形の身体に両方の目の下に大きな水泡がついているという特異な体つきをしているので目立ちます。
飼育時の注意事項や水泡について解説します。
スイホウガン(水泡眼)全般
両方の目の下に大きな水泡がついています。
大きな水泡がついているものもあれば、申し訳程度にちょこっとついているだけのものもいます(個体差が大きい)
生まれつきの素質の影響が大きく、育て方によって水泡が大きく育つということはあまりありません。
背びれはなく、らんちゅうに比べるとやや胴長、尾びれもらんちゅうよりは長めです。
素赤や更紗模様のものが多いですが黒や3色(キャリコ)のものもいます。
水泡は眼球の角膜のみが大きく膨らんでできたものです。水泡の中はリンパ液で満たされています。
元々は中国で作られた金魚で、日本へは1958年になって初めて導入され、人気が急上昇しています。
飼育方法
飼育自体は見かけのイメージほど難しくはありませんが、水泡が破れたりしないように、水槽内にとがったものやオブジェクトなどは入れないようにしましょう。
水泡眼を別の場所に移動させる際も取扱注意です。
水泡が破れてしまうと、復活までにしばらく時間がかかりますし、元のように復活せず左右が不均一になる場合があります。
水泡が破れても普通に生きていますが、水泡のない水泡眼は見た目も良くありませんから、特に気を付けた方が良いポイントです。
入手難易度
金魚屋さんなどでもよく見かけるので、入手自体はそれほど難しくはありませんが、水泡がよく発達したものや、3色(キャリコ)、黒などはあまり出回っていません
他の金魚との混泳
らんちゅう系統で泳ぎが下手な上に、大きな水泡が邪魔をするほか、水泡で視界がさえぎられたり、運動の邪魔になったりするので、他の金魚との混泳は適していません。
あるいは動きの速い金魚や大きな金魚と一緒にすると水泡をつつかれたり、ぶつかって破れたりする可能性もあります。
水泡が破れてしまったら
水泡が破れてしまったら、2、3日塩浴か、メチレンブルーを数滴たらして消毒後は放置で良いでしょう
1ヶ月くらいである程度復活することが多いようです。
左右同じように元に戻るかどうかは保証の限りではありません。