金魚の繁殖に挑戦してみたい人なら、金魚のオスメスの見分け方が気になると思います。
金魚の場合、オスメスで明確な形の違いがないので、慣れていないとなかなか見分けはつかないのですが、意外と簡単な見分け方もあります。
なかなか完璧には行きませんが、金魚のオスメスのチェックポイントを知っていると意外と簡単に判別が出来る場合があります。
繁殖期の金魚のオスメスの見分け方
金魚の通常の繁殖期は春(3~5月頃)が一般的です。
水温でいえば18~20°程度
まれに、秋口に水温が18~20°くらいになった時に繁殖することがありますが、すぐに冬が来るので、稚魚を育てるのは難しくなります。
この繁殖期にオスメスを見分けるのは比較的簡単です。
成熟したオスはメスを追いかける
成熟した金魚のオスは繁殖期になると発情してメスをしつこく追いかけ回します。
頭でメスのお尻を押すようにして隅っこの方に押し込もうとしますから、金魚の様子を見ているとよく分かります。
下後方から突き上げるように追いかけていきます。
追いかけているのはオス、
追いかけられているのがメスです。
ただし繁殖期になっても、あまり発情せず、ボーッとしている草食系のオスもいますので、全部のオスメスの判別がつく訳ではありません。
オスがメスを追いかけ回しているのを放置していると、メスが壁にこすりつけられてウロコが剥がれたり、複数のオスに追いかけ回されて疲労から病気になってしまうこともありますから、オスがメスを追いかけ始めたらオスメス別々に飼育した方が良いでしょう。
発情したオスには追い星が現れる
繁殖期の発情したオスの胸びれの前縁に、ボツボツと白っぽいニキビのようなものがたくさん出てきますので、これでオスだということがだいたい分かります。
激しく発情すると、えら蓋などにも追い星がでることもあります。
大体というのは、追い星がハッキリ現れないオスもいますし、メスの中にも激しく発情している場合に僅かですが追い星のようなものが出てくる場合があるといわれています。
映りが悪いですが胸びれの前縁に追い星が僅かにでています。
繁殖期のメスはお腹が膨れている
これも相対的なもので、判断は難しいと思いますが、繁殖期のメスはお腹にたまごを抱えていて、下腹部がふくれて、柔らかくなっています。
繁殖期以外の金魚のオスメスの見分け方
生殖孔の形
1番オーソドックスなオスメスの見分け方です。
金魚のお尻にある生殖孔の形で見分ける方法です。
オスの生殖孔は小さく、楕円形(三角形に見えることもあり)をしています。
メスの生殖孔は大きく、円形でつきだした形になっています。
ただし、これはオスメスの判別全体に言える事ですが、あくまで相対的なもので、こういう形をしていればオス、あるいはメスと判定できるわけではありません。
また、金魚も2歳以上にならないとなかなかオスメスの判別はつきにくいと思います。
オスの生殖孔
メスの生殖孔
メス
全体の形
同じ環境で育てていれば、メスはどちらかというと丸っこく、大きめに育ちます。
逆にオスは若干成長が遅く、体形もスマートになります。
メス
オス
ヒレの形
これも相対的なものですが
胸びれなどメスのヒレの形は丸っこい形をしていますが
オスのヒレはややとがった形をしています。
メスの糞は太い
屋外飼育だと分かりにくいですが、室内の水槽で飼育している場合は糞の太さを比べて見ると意外にオスメスの判別が出来る場合があります。
後に付いていくことを「金魚の糞」と言われるくらい金魚の糞は長々と垂れ下がる場合があります。
同じ種類で、同じような大きさの金魚であれば、
オスに比べてメスの糞は明らかに太いですからオスメスの判別の参考になると思います。
まとめ
金魚のオスメスは発情期にならないとなかなか難しいです。
発情期にはオスに追い星がでてメスの追跡行動があるので比較的分かりやすくなっています。
あとは生殖孔の形と全般的にメスは丸っこい形をしています。
オスメスの判別は難しいと思いますが、なるべく普段からオスメスの判定を行って、オスメス別に飼育しておくことが望ましいと思います。
普段からなるべくオスメスを分けて置いた上で、繁殖期に、しっかり判別すると何かと間違いがありません
不意の産卵があると、上手く卵がふ化しないばかりか、親魚にも悪い影響があります。
悪い影響:親魚が体調を崩したり、水質を悪化させるなど
参 考
オスの追い星
オスの生殖孔
メスの生殖孔